1歳の自閉症の兆候と特徴とはコミュニケーションが取れない!
ここでは、「1歳の自閉症の兆候と特徴」についてお話します。
子供が満1歳の誕生日を迎える頃、子供の成長はもちろん、
親の方も親として1年目を迎え、親としての自覚がしっかり出来始める頃です。
授乳や離乳食、オムツ交換やトイレトレーニングと絶え間なく子育ては続きます。
子供の見せる笑顔に癒され、子供の将来に夢を抱きます。
しかし、愛おしい我が子だからこそ、ちょっとしたことが気になるものです。
「心配しすぎだったね。」と振り返ることもあれば、
「あの時、勇気を振り絞って相談に行ってよかった。」と
思えることになるかもしれません。
親の心配や不安は、子供にすぐに伝わります。
心配事は、出来るだけ早く解決しましょう。
自閉症ってどんなもの?
これについては「子供 自閉症 チェック」でもお話しましたが、
100人に1〜2人の障害です。
決して稀なものではありませんね。
だいたいクラスに1人いる確率ですから。
自閉症は治るの?
これについては「自閉症 遺伝子 治療」でお話しましたが、
現在「これで治ります」という治療法はありません。
しかし、自閉症に早く気付き早期療育をすることによって、
自閉症特有の症状(本人の生き難さを含めて)は和らぎます。
「早く自閉症に気付いてあげる」は親として出来る大切なことです。
1歳の自閉症の子供に特徴的なことは?
これについては「自閉症 いつわかる」でもお話しましたが、
決して100%ではありませんが、
自閉症の子供に比較的多く見られる共通の兆候があります。
1歳児の場合でしたら以下のようなことが特徴的です。
1.コミュニケーションが取れない!
定型発達の子供では、発達のバラツキはあっても、
「意味のある言葉」が出はじめます。
「ミルク」を「◯◯」と言ったり、その子供特有の言い方ではあっても、
お母さんには通じるといったことです。
お母さんが「楽しいね〜」とにこやかに話しかけるとそれに反応して、
ニコニコしたり、手足をバタバタ動かしたり共感しますが、
自閉症の子供はそういったことがありません。
2.呼びかけに反応しない!
定型発達の子供では、1歳頃には名前を呼ばれれば「振り向く」、
「ハイ」ではなくてもその子供特有の言葉で「返事」が出来ますが、
自閉症の子供は反応がありません。
3.人とかかわらない!
定型発達の子供では、親が一緒に遊ぼうとすると喜びます。
また、よく抱っこを要求してきますが、自閉症の子供は一人で、
積み木を一列に並べることに夢中になったり、ぐるぐるその場で回ったり、
ぴょんぴょん跳ねたりを繰り返したり、抱っこしようとすると嫌がることが多いです。
4.こだわりが強い!
定型発達の子供でも「こだわり」というようなものはありますが、
自閉症の子供の「こだわり」は強く、それが止められると猛烈な癇癪が起きたりします。
このような兆候があったら、是非一度専門家に相談されることをお勧めします。
以上のように、自閉症児にとって「母親が早く気づいてあげること」とは、
とても大切なことなのです。
私の体験談をお話しますと、以前このサイト内で、
「5歳の時に、療育手帳をもらった」と書いてしまったかもしれませんが、
今日確認したところ、「6歳の小学校入学後」でした。
以前、主人のことを
「結局、小学校で普通学級に入学出来なかった6歳まで、自閉症だと認めなかった」と
批判的な「体験談」を書いてしまいましたが、私も、もう20年以上前のことで、
単に忘れていただけで、気持ちは主人と同じだったのだと思います。
もっと、私が長男の自閉症を早く気づいて、幼稚園の頃から
「正しい療育施設」へ、入所させていたら、長男の自閉症も、
もっと、早く「良化」の方向へ向かったのか、と思っても「後の祭り」です。
けれども、小学校に入学してからは、私も主人も全力で、
「長男の自閉症に対して最良の道を歩ませた」という
自負だけは、今でもあります。